葬式で迷いがちな焼香の作法

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お墓東京葬儀・葬式

葬式で最も経験する事が多いのは、仏式でしょう。この葬式に参列する時に迷いがちなのが、不祝儀の表書きと焼香の作法ではないでしょうか。不祝儀の表書きは、事前に準備するものであり、不祝儀の袋を購入すれば、そのビニール袋などに印刷されている事も多いですし、ネットなどで調べる事も可能です。それに比べて焼香の作法は、お経を聞いても宗派は分からず、また葬式の開式に先立ち司会者がお寺さんの紹介と宗派の紹介をされたとしても、宗派も多数あり正式な作法がどうだったのかは、やはり覚える事ができずに参列する度に迷う事項です。

一般的に良く見かけるのは、抹香をつまんで額の所まで持ち上げた後くべる方法で、これを3回繰り返す作法です。この方法がすべての宗派における正式な作法だと信じていれば、迷いもないでしょうが、なまじ宗派によって正式な作法が異なる事を知っていると、余計に悩んでしまいます。しかし、この3回繰り返すと言う所作を正式な作法とする宗派よりも、1回や2回を正式な作法とする宗派の方が多くいのです。しかも、信徒が多い浄土真宗の大谷派も本願寺派も、そもそも抹香はつまんだ後、額まで押し頂く事無く、すぐにくべるのが正式な作法なのです。

これは投げ入れ焼香と呼ばれています。そこで、宗派によって正式な作法が異なる事を知っているなら、焼香の回数は1回とし、浄土真宗なら投げ入れ焼香、その他の宗派なら抹香を額まで押し頂いた後にくべる作法とすれば良いでしょう。回数より、この所作の大きな違いを正しく行う方が作法に適っていると言えるからです。焼香の所作の回数が正式には2回や3回であっても、参列者の多い葬式では、読経内に焼香が終わるように1回にする方がむしろマナーに適っていると言え、回数は気にせずに1回に固定しても問題ないと思います。

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